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2012年10月 9日 (火)

赤ちゃんはまるごと<純粋疎外>!?

 赤ちゃん(≒胎児)には<自分>と<自分以外>のものとの区別がありません。自分がすべてです。自分が<世界>で、自分のまわりの<環境>で起ることは、自分に起ったことなのです。特に胎児ではそうです。

 お母さんの胎内にいる赤ちゃんにとっては、お母さんに起ったことは自分に起ったことになります。お母さんがストレスを受ければ、それは直接に赤ちゃんに影響します。
 胎児は母体から栄養をもらっていますから、お母さんの栄養不足は、そのまま胎児の栄養不足になります。お母さんが精神的なストレスを受けても、そのストレスはそのまま胎児に伝わります。

 やがて胎児は<自分>と<自分以外>のものの区別ができるようになります。つまり<環境>そのものである<母体>と自分自身を区別するようになるわけです。
 陣痛は、胎児が<自分>と<母体>を区別するようになった最初の、そして最大の証拠です。それまで母親の脳のアドレナリンに左右されていた胎児が、今度は自らアドレナリンを分泌し、<母体>との分離を求めはじめるのが陣痛なのです。

 陣痛から出産にいたるストレスはお母さんにとって大きな負担ですが、赤ちゃんにとっては生命をかけた<自立>のはじまりです。出産の時に胎児が浴びるアドレナリンの量は大人であれば致死量に相当するといわれています。文字どおり出産は赤ちゃんが生命をかけた自立であり、母体との別れです。

 出産によって物理的に母体と分かれた赤ちゃんは、今度は一生をかけて観念的に別れていきます。お母さんや親から分かれ(別れ)ていく、<人生>という長い物語のはじまりですね。

 出産後およそ1年間は、赤ちゃんはお母さんがいなければ生きていけません。
 赤ちゃんは<純粋疎外>と母子一体感に育まれながら、少しづつ別離の準備に入っていきます。

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